等飽和混合比線を描く
混合比一定の条件下で気圧(高度)が変化した場合に、露点温度がどのように変化するかを示すのが等飽和混合比線である。等飽和混合比線は、エマグラムの中に書き込まれている線群のうちの一種類である。今回は、この等飽和混合比線を描いてみよう。
上の式を、水蒸気圧で解くと、
となる。一方、露点温度は、(気温と露点温度から相対湿度を求める)で導いたように、以下の式で表される。
この露点温度の式の右辺の水蒸気圧に、混合比を用いて表されたひとつ前の式を代入すると、
が得られる。この式を用いると混合比と露点および大気圧との関係のグラフを描くことができる。
1行目に、混合比を0.02から200まで目盛った欄を用意した。列Aはヘクトパスカルで示した大気圧の目盛りを用意した。B2セルに書き込んだ数式が数式バーに見えているが、文字が細かいので以下に書き直した。
上のグラフを見ると、混合比4 g/kgの等飽和混合比線が大気圧1000 hPaと交わる気温は約1 ℃、200 hPaと交わる気温は約-20 ℃と読める。混合比20 g/kgの等飽和混合比線が大気圧1000 hPaと交わる気温は約24 ℃、200 hPaと交わる気温は約0 ℃と読める。
上に示したグラフは、より狭い範囲を拡大して表示させたものだが、エクセルの片対数グラフの表示機能が十分でないため、細かい数値を読み取るのは難しい。
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