三角関数の含まれた少し複雑なグラフを描く
ここまでの要領が分かれば、気象学で扱う三角関数が含まれた少し複雑な式のグラフも描けるものが出てくる。例題として、地球の各緯度による平均気温の分布図を描いてみよう。使用する式は、ローランド・シュトゥールの教科書(*)の11.1式である。地球上の各緯度の年間平均の海面補正気温を示す関数である。
緯度の値を、赤道で0 °、北極で90 °、南極は-90 °とすると、この講座で最初に描いたサイン関数の引数の表が利用できる。ということは、その時の結果のファイルに手を加えることで、この関数のグラフは簡単に描くことができる。
上の図が、その時描いた-90 °から90 °までの半周期分のサイン関数のグラフであるが、最初に若干の手を加える。
上に示したように、先頭に2 行足して定数 a と b の値を入れるセルの設定を行い、表題をsin() から子午線温度に変更した。定数を式の中に書かないことで、一旦グラフを描いた後に、定数を変化させて様子を見ることが容易となる。
すると、目的のグラフが瞬時に描かれる。 (*) Roland B. Stull, Meteorology for Scientists and Engineers. 2nd edition. Brooks/Cole Cengage Learning (2000). |