20121209Fuji2

エクセルのグラフで学ぶ気象学0005


出来上がったサイン関数のグラフを加工する

 前回までで、引数が -90 °から 90 °の間のサイン関数のグラフが一応完成した。完成までには、かなり面倒な手続きを踏まなければならなかった。ただ、出来上がったグラフに手を加えることによって、いろいろなグラフに加工できることから、この手間は無駄にはならない。

 とはいっても、シートごとコピーしたデーターを使って加工してもうまくいかない。データーはコピーされるが、グラフはコピー元のデーターにリンクされており、新たなシートのデーターを変更してもグラフは変化しないからである。一度保存したファイルを、「名前を付けて保存」で別の名前で保存してから、元のデーターを加工する必要がある。

E-Fig0030.jpg"

 前回までに完成したサイン関数のグラフは半波長分のグラフである。手始めに、このグラフを1波長分に拡げてみよう。

E-Fig0031.jpg"

 ここでは、0 °から360 °までの1波長分のサイン関数のグラフを作成することにしよう。そのためには、列Aの引数の表を拡大する必要があるが、オートフィルの機能を使えば簡単にできる。

 まず、80 °90 °のセルを選択し、選択部分の右下が+のマークに変わったら、それを下にドラッグする。選択部分の右下に値を示すボックスが現れるから、その値が360になるところまでドラッグして、マウス等の左ボタンを離す。上の図では、100 °までドラッグした様子を示している。

E-Fig0032.jpg"

 続いて、列Bの式を下にコピーする。具体的には、B21セルをポイントし、B43セルまでドラッグし、コントロールキー+Dキーを押す。サイン関数の値は、この操作で360 °まで一気に計算されるが、表示されているグラフに変化はない。目的のグラフを得るためには、再びデータの選択を行う必要がある。

E-Fig0033.jpg"

 グラフの上で右クリックすると、データーソースの選択のボックスが現れる。ただ、このボックスを使って編集をするよりも簡単な方法がある。

E-Fig0034.jpg"

 選択されているデーター範囲が青い四角で囲まれている。この青い四角の四隅にある青で塗りつぶされた小さな正方形(図中赤い矢印で示した)をポイントしてドラッグすることによって、データの選択範囲の変更ができる。上側の赤矢印で示した青い小さな正方形を引数 0 ° に対応したところまでドラッグして離し、下側の赤矢印で示した青い小さな正方形を引数 360 ° に対応したところまでドラッグして離せば、選択範囲の変更は完了である。

E-Fig0035.jpg"

 これで、めでたく1波長分のサイン関数のグラフが完成した。  


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