時系列分析 1
気温の年々の変動のように時間の経過に伴って変化するデーターを時系列データという。Rでは時系列データ分析に便利なコマンドがいろいろ用意されている。これからしばらく、気温の年々の変動をRを用いて分析してみよう。
気象庁が公表している日本の年平均気温偏差のデーターを読みこんでみよう。あらかじめCSV形式に変換したものを読みこむ。
Temp18982014<-(read.csv ("http://u4ren6.com/R/data/Temp18982014.csv",header=F))
続いて
Temp18982014<-ts(Temp18982014,start=1898,end=2014)
とすると、1989年から2014年までの時系列データとなる。tsは時系列(time series)を意味する。
データを確認するために、
Temp18982014
と入力すると、
Time Series:
Start = 1898
End = 2014
Frequency = 1
V1
[1,] -0.75
[2,] -0.81
[3,] -1.06
[4,] -1.03
[5,] -1.03
と表示され、時系列データであることは確認できたが年が表示されなかった。
時系列データであることは、
class(Temp18982014)
によっても
[1]"ts"
と確認できる。
ただ、
ts.plot(Temp18982014)
と入力すると、
Temp.lm<-lm(Temp18982014~Time,data=Temp18982014)
このような、見慣れた気温上昇トレンドのグラフが描かれる。
ここで、上昇トレンドを除去してみよう。それには差分を計算するdiffを用いる。
ts.plot(diff(Temp18982014))
グラフを見ると、1年ごとの上下関係が強いことが見て取れる。実際、自己相関係数を計算してみるとそれが分かる。それには、以下のように打ち込む。
acf(diff(Temp18982014))
(2015.1.23)
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