20131128Fuji1

Rによる気象データ解析 10


主成分分析 2

 前回の1990年から2013年の間の、日本の地方別の気温変動の主成分分析の結果から、日本の気温変動は北と南では異なった傾向にあることが分かった。ただ、この地方別の傾向は常に同じだったわけではない。今回はそれを調べてみよう。

1970年から1995年の26年間と1980年から2005年の25年間の日本の年平均気温の変動を地方別にまとめたデータを用意した。まず、1970年から1995年の26年間のデータを、以下のコマンドを打ち込んで読みこむ。

Temp19701995<-read.csv("http://u4ren6.com/R/data/Temp19701995.csv",header=T,row.names=1)

 続いて

pca=prcomp(Temp19701995, scale=T)

biplot(pca,choices=1:2, scale=1, pc.biplot=FALSE)

と入力すると、以下のグラフが描かれる。

19701995biplot-1_2.jpg"

数字は2桁で表した年号、それに地方の特徴を示した矢印と地方名が表示されている。
主成分1で一番左側にあるのが1984年、すぐ右隣に1981年、そして1976年、1986年の順で左から右に並んでいる。
主成分1で一番右側にあるのは1990年、で次いで1994年、1991年、1979年、1989年の順で右から左に並んでいる。

この並びは、気温が高かった年から低かった年の順で右から左に並んでいると考えてよいだろう。、前回のグラフと左右の並び順が逆になっている。

こうなると、1980年から2005年の25年間についても見てみたくなる。以下のコマンドを打ち込んで、結果を見てみよう。

Temp19802005<-read.csv("http://u4ren6.com/R/data/Temp19802005.csv",header=T,row.names=1)
pca=prcomp(Temp19802005, scale=T)
biplot(pca,choices=1:2, scale=1, pc.biplot=FALSE)

すると、以下のグラフが描かれる。

19802005biplot-1_2.jpg"

(2014.12.17)
 

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