読み込んだデーターを調べる
前回は、エクセルに取りこんだデーターを「スペース区切り」で保存し、それをRに読み込んだ。今回はその続きを行う。Rで扱うデータは、データフレームという行と列を持つ形式のものであり、Rではこれをオブジェクトとして扱う。前回は、東京の8月の気温のデータをdataという名称のデータフレームに読み込んだが、今回はデータフレームにTokyo.Tempと名前を付けた。すなわち、次のようにread.tableコマンドを打ち込む。なお、データーパスは参考までに記述しているだけだが、Rではファイルのパスはダブルコーテーションで囲み、ディレクトリを\\で区切る。ファイルのパス名では、アルファベットの大文字と小文字は区別しなくてもエラーとならない。一方、データフレーム名は大文字小文字が区別されるため、以後 15 30 34.9 26.5
と打ち返される。8月5日から10日までの最高気温を確認したいときは、< br> 25 28.5 23.1 26 29.6 23.5
表示する行と列の指定法はエクセルと共通したところがあるからわかりやすいだろう。 Min. :25.40 Min. :28.50 Min. :20.30 1st Qu.:28.00 1st Qu. :32.05 1st Qu. :24.80 Median :29.60 Median :33.30 Median :26.20 Mean :29.18 Mean :33.24 Mean :25.98 3rd Qu.:30.30 3rd Qu. :34.50 3rd Qu. :27.55 Max. :33.20 Max. :38.30 Max. :30.40
と打ち返される。気温の統計では、小数点以下一桁だけ表示することになっているが、ここでは小数点以下二桁まで表示されている。東京の2013年8月の日々の平均気温の平均値は29.18℃ときわめて高かったことがわかる。日々の最低気温の平均値も25.98℃と25度を上回っていたことがわかる。最高気温の最大値は38.3℃ときわめて高いが、最高気温の最低値は28.50℃と、真夏日ではなかった日があることがわかる。 |