看護婦とナイロン66



事件概要
美人看護婦が出勤前の自宅で射殺される。当初捜査ははかどらなかったが、打ち殻薬きょうに残されていた特徴から・・・・・・。


レミントン・ナイロン66ライフル銃

 このエピソードには、レミントン社のナイロン66自動装てん式ライフル銃が登場する。このライフル銃は、銃身長が20インチ(19 5/8インチ)の自動装てん式ライフル銃である。銃床内部にチューブ型弾倉があり、口径0.22インチ・ロングライフル型実包が14発装てん可能である。

銃身や機関部体はブルー仕上げかニッケルメッキ仕上げされている。銃床は、表面にチェッカリングの入った茶色あるいは緑色のナイロン製のものである。1959年から1990年にかけて約100万丁製造された。1966年にはレミントン社創立150年記念のロゴ入りモデルが、1976年には、レシーバーにアメリカ合衆国独立200周年を祝う刻印がされた記念モデルが販売されている。現在米国内では、中古品が100ドルから200ドルで入手できる。

 銃床に用いられている材料は、米国デュポン社が「ザイテル(Zytel)」の登録商標を持っているナイロン樹脂である。ナイロンは米国デュポン社のカローザス博士が1938年に発明したが、種々のナイロンがある。そのうち、耐衝撃性に優れた66ナイロンのザイテルが銃床に用いられていることから、「ナイロン66」の銃名が付けられた。

Nylon6
               レミントン社のナイロン66ライフル銃 


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