誘拐犯とブローチ

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誘拐犯とブローチ

事件概要教会帰りの二人の若い女性と幼児が、けん銃を持った変質者にカージャックされる。機転と勇気を持った若い女性は・・・・・。その女性がブローチを使って残した証拠とは・・・・。
図２２のオリジナル写真のコピー　道を外れて藪の中に入り込んだ車の轍が残されている。
図２３のオリジナル写真のコピー　もはや進むことができなくなった車が放棄された場所。うっそうと茂る木々に隠されて、上空からの捜索も難しい状況であった。
図２４のオリジナル写真のコピー　ノラが閉じ込められていた車のトランクの内部。ノラは、サンダルの革底で蹴りつけることで、後部座席との間にある隔壁を壊して、脱出することができた。

図２５のオリジナル写真のコピー　分かりにくいが、この写真の中央部に６行の書き込みが認められる。　ここに実際に書かれていた文と拙訳を対照して示す。

B CURLY HAIR	==	茶　カーリーヘアー
FATHER 3	==	父親　３
20-25	==	２０　－　２５
M BUILD	==	中　体格
LANSING	==	ランシング
BL LOAFERS	==	黒　ローファー

　警察犬の名前

　この事件の犯人逮捕に活躍したのはジャーマンシェパードの警察犬だった。原書ではThe K-9となっているのを、Ｋ－９号と訳しました。ただ、Ｋ－９は警察犬を指す一般的な語として使われることが多いもの。表記はＫ－９だが、イヌ科の動物を意味する"canine（ケイナイン）"の音（おん）から来ている。

　警察犬は、この事件のように犯人に飛びかかって逮捕するダイナミックな活躍をすることもあれば、匂いをたどって、犯人の行方を捜したり、遺留物の臭気と、容疑者の臭気をかぎ分ける臭気選別の場面でも活躍する。この臭気選別を行って捜査に役立てるという方式を開発した竹本昌生氏が、そのテクニックを解説した「匂いの捜査官」が立花書房から出版されている。　

匂いの捜査官の出版社　立花書房のぺージ

「匂いの捜査官」amazon.co.jpのページ

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