日本語訳出版に際してのパークウエイ出版社の新聞発表記事


 西部魂をもった著者、チャールズ・メイヤーズが著わし、パークウエイ出版社が出版した「隠れた証拠 法科学事件ファイルから」が日本語に翻訳された。この本は、チャールズ・メイヤーズが、40年間に及ぶ犯罪現場鑑識と犯罪研究所での分析経験を基に著したものである。

 この隠れた証拠を内山常雄が日本語に翻訳した。内山は東京工業大学を卒業後科学警察研究所に入所した。彼は、そこで犯罪に使用された銃器の研究を行ってきた。彼は、日本の鑑識システムである、発射痕画像検索識別システムを開発した。彼の仕事の一つに、犯罪現場に遺留された打ち殻薬きょうの検査がある。彼は1万個以上の打ち殻薬きょうを検査している。内山は、銃器鑑識の研究や論文によって世界中に知られた人物である。

 隠れた証拠は、多くの事件の捜査過程を記述することによって、犯罪現場の鑑識員、犯罪捜査員、犯罪捜査研究所の研究員が、想像力豊かに仕事をしている様子を伝えている。この本では、特に発射痕と工具痕の鑑定が犯罪解決に果たす役割を示している。あまり伝えられることがないことだが、多くの殺人事件の証拠物には矛盾点がある。

 著者のチャールズ・メイヤーズはテネシー州モンタナ市に居住している。彼は刑事司法制度の執行に50年以上従事してきて、そのうちの40年以上を銃器(発射痕)と工具痕の異同識別の分野に捧げてきた。この経歴の中には、ミシガン州警察での25年、ミシガン州のデルタ大学での3年にわたる教鞭、フロリダ州警察での12年が含まれている。これに加え、彼は物的証拠や法科学に関する講義や執筆を精力的に行っている。そして、1000件以上の事件で専門家の立場で宣誓証言を行っている。彼は、第2次世界大戦と朝鮮戦争を海軍で戦った。彼はミシガン州立大学で犯罪学と自然科学を学び卒業している。彼は、銃器工具痕鑑識者学会の会長を務めたことがあり、アメリカ法科学会の退職者特別会員である。また、ケンタッキー・コロネルでもある。




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