2012年5月10日の落雷によるデーター消失


 茨城県や栃木県で竜巻が発生した2012年5月6日の4日後、当地でもサンダーストームがあった。午後2時過ぎにはあたりが暗くなり、東の空に雷光がひらめき、雷鳴がなっていた。そして、午後3時少し前に、目の前が明るくなった。その時は雷鳴ではなく、ピリッというような音を来た気がした。近くを通るJR線の貨物列車の警笛が鳴りっぱなしとなった。

 雷によるパソコンの被害を避けるため、パソコンの電源を落とした。ノートパソコンはバッテリー内臓のため異常はなかったが、ヴァンテージプロ2とバンテージビューのターミナルは、ともに初期状態にリセットされていた。、その他のバッテリーのバックアップのない時計がリセットされていた。瞬間的にせよ、停電があったようだ。

 バンテージは初期状態の表示となっていたが、設定は記憶されているので、すぐに設定完了操作(DONEボタンの長押し)を行えばよかったのだが、セットアップ操作を行ってしまったためであろう。14時台のデーターが失われてしまった。そのため、2012年5月10日のデーターは不完全なものとなってしまった。

 強い雨が降り始めるころに、すでに日雨量の表示が6mmであったことを覚えている、そのことから、15時までの間に、8mm程度の降水が記録されていたはずであるが、そのデータが消失してしまった。そのため、当日の降水量は実際より少なめとなっている。気温、気圧、湿度などもデータの消失があるが、1日の平均値に与える影響は少ないと考える。ちなみに、北東4.5㎞に位置する平塚アメダスでは14時40分から15時00分の間に8.0㎜に降水を記録している。

 ヴァンテージ・ヴューの方は、屋外の観測を止めて、現地気圧と海面補正気圧との差や室内気温と湿度のヴァンテージ・プロ2との差異を見ているだけなので、電池はセットしていなかったので、瞬断によってリセットされても仕方ない。一方、屋外の気象データーを観測しているヴァンテージ・プロ2の方は、瞬断に備えて単2電池3本をターミナルにセットしていたのだが、役に立たなかったようだ。

 観測を立ち上げてから3か月が経過し、最初のセットアップ時の記憶が薄れてしまっていた。ターミナルに電源を最初に入れた時には、各種のセットを行うセットアップモードが自動的に立ち上がるが、その時の画面には日時しか表示されていない。そして、日時の設定を促される。普段見慣れている画面と全く異なり、気温や気圧の測定値が一切表示されていないので、落雷によって故障してしまったものと驚いてしまった。

 そこで、すぐに「DONE]を長押しすれば、データー消失は最小限に抑えられたと思う。セットアップ行った場合、以前の設定が記憶されているため、「次へ」、「次へ」で進んで行ってしまうと、最後の方で、「現在の記憶データをクリアします」という表示が出るが、デフォルトの設定が「YES」となっているため、うっかり「次へ」を押すとデータを消失させてしまうことになる。

(2012.5.10)


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