これまで使用してきた測器は3月2日に風にさらされたため送信機が故障した。乾かしたが、2、3日で送信機能が復帰することはなかった、ただ、1週間乾かしたところ送信機能が復活したことを確認した。そこで、元の状態に戻すことに決めた。夜間は全天日射量とUVの値が0であることが決まっていることから、夜間に接続切り替え作業を行えば、急いで交換するケーブルは風速計のみとなり時間の制約が少ない。そこで、ケーブルの切り替えの主な作業は夜間に行うこととした。
その前に、転倒マスをレイン・スプーンに好感する作業を明るいうちに済ませた。夕食を早めに済ませ、17時のNHKKのニュースの頭の部分を観てから風速計の結線交換作業に取り掛かった。PROから外しPROPLUSに接続する作業は10分以内に済ませ、ターミナルの信号ケーブルの接続を
PROPLUSに交換した。風向・風速の信号受信が確認できた
全天日射量とUVはケーブル延長コネクタを使用して送信ユニットの外で接続してあるため、切り替え作業の時間は少なくて済む。。ただ、最後のケーブルはケーブル挿入口が他のケーブルで埋まっていて狭くなっているので、どうしても手こずって時間がかかってしまう。最初につないだUVは数分以内で作業完了したが、全天日射量の方は接続を切り替えてから15分後ぐらいに作業完了となった。そのため、データ不着となった個所は0に書き換えた。br>
すべての作業は、脚立に上ってLED小型懐中電灯を口にくわえてのものだったが、無事に終えることができた。夜になって風が冷たくなってきたので、PROのディスマウント作業は明日にすることにした。
この作業によって、これまで気づいていながら無調整とすることに決めていた湿度の値の相違がはっきりした。3月2日の接続切り替え時は、保管場所から取り出した直後の値は保管場所の環境値に慣れていたためはっきりしなかった。今回は同等の場所での接続切り替えをしたため、PROPLUSの値は10%程度低いことがはっきりした。ただ、測定範囲いよってこの差は変わるだろう。切り替え直後は34%から22%、その少し前と少し後の値は33%から23%への変化であった。
翌11日には5時50分前後に国際宇宙ステーション(ISS)きぼうが上空を通過した。北北西から南南東の方向へ、悠然と飛び去って行った。日が昇ってからPRO2をマストから降ろした。PRO2PLUSの日照関係の出力を調べたところ、7時になってもUVが0となっていた。配線の取り回しをしくじり(線のたるみを防ぐために迂回させたら、迂回させすぎたのだが、元に戻すのは時間がかかるのでぎりぎり引っ張って接続した)接続が甘い可能性があった。線をさらに引っ張ってキッチリとプラグに差し込んだところ値が出るようになった。ただ、接続部分の断線が少し気になった。
以上で、復帰作業完了である。
PRO2PLUSの復帰運用の状態 東側から見たところ 2021年3月11日撮影
PRO2PLUSの復帰運用の状態 南側から見たところ 2021年3月11日撮影
PRO2PLUSの復帰運用の状態 西側から見たところ 2021年3月11日撮影
機器代替時のデータを見ると、UVのデータは、値は計上されているものの明らかにおかしい。少し日が高くなると4.0となり、日が高いときに4.1となり、その後4.0が継続し、1程度の値を経て、すとんと落ちてしまう。このデーターは明らかにおかしいが、このままにしておく。これらの値で3月の歴代10位までの値が更新されることはない。
全天日射量のデータは、その値の推移を見ても、太陽光発電量との比較の点からも、おかしな点はないものと判断できた。その他の要素は、ケーブル延長をしていないことから、以前の機器の値の特徴を出した測定値となっており、問題ないだろう。
(2021.3.10)(2021.3.11追記)
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