2月に風向・風速計を超音波式に交換した際に、送信ユニットの蓋をしっかり取り付けていなかったことから、強風によってはずれ、送信ユニットが3月2日に風雨にさらされ故障した。仕方なく、以前使用していた2016年6月から使用していたISSに戻した。今後いろいろな変更作業をする必要が生じるだろう。
応急処置
2021年3月2日の当地の天気予報は朝から雨だった。ただ、午前中は小雨はあったが、降水量が記録されるような雨にはならなかった。その天気は午後になって一転し、南寄りの強い風と共に、本格的な降水に見舞われた。降水量率のデータを確認するために、14:30頃にターミナルを確認して異変に気がついた。屋内のデータは表示されていたが、屋外のデータは累計降水量以外は横線が入っていた。驚いて屋上に上ったところ、ISSのカバーが落ちていることに気づいた。風向・風速計を交換した際に、蓋をしっかり閉じていなかったことと、強風の影響と考えられた。ISSは南から吹き付けた雨でびっしょりとなっており、すでに手遅れであった。後から確認して分かったが、作動しなくなった直後に気がついていたことになる。しかし、これでは後の祭りであった。。今日も午前中にカラスが屋上に来ていたので、その時屋上に上っていれば気がついただろうと反省することしきりである。
雨でびっしょりとなったISSの内部をティッシュペーパーで拭いたりして、復活するか試したが、データ送信を示す緑色のLEDが点滅することはなかった。欠測データを少なくするために、真っ白になった頭で考えたことは、以前使用していた測器の復活である。外は風雨が激しいため、高所に上る作業はできないが、とりあえず、測器を屋上に挙げて、ケーブルを接続した。故障が発生して約2時間が経過していた。これで、とりあえず、気温、湿度と降水量の計測値は復活させた。
精神的打撃が大きかったが、気温が下がってきた中食事をとってからその先の対策を考えることにした。とりあえず、レトルトカレーにゆで卵で夕食を済まし、雨が上がったことから暗闇の中で外の作業を開始した。測器を屋上から。さらにペントハウスの屋上に移し、この間交換したばかりの風向・風速計のケーブルを外し、前の測器のISSに懐中電灯を頼りに接続した。ISSのケーブル挿入口はケーブルの本数が多いと出し入れがかなり窮屈で難しい。暗い中で何とか成功した。夜8時のことだった。
まだ時折強い風が吹きつけていた。ただ、暗い中でのポールへのマウント作業は危険だし。手元が暗い中でボルトをはめることは困難と判断し、ペントハウスの屋上に置いたままとすることにした。万一、20m/sを超えるような強風が吹いたらあきらめるより仕方ないと高をくくった。
翌朝は快晴だった。ただ、冷たい北東の風が吹きつけていた。後からデーターで見ると10m/sを超える風が吹いていた。そんな中、ポールへのマウント作業を行った。ナットをUボルトにはめる作業には少してこずった。ただ、仕上げのよいボルトとナットなので、少しでも噛みつけば、手で回すことができて、なんとか作業は終了した。
取付状況を南側から見たとことろ
取付状況を東側から見たとことろ
これで、とりあえず継続的な観測が可能となった。
その後、転倒マスをレインスプーンに交換した。転倒マスの取り外した簡単にできるとの話だったが、少してこずった。
午後になると気温が上昇したので、日射計の接続をした。PROプラスの接続を外し、モジュラーケーブルと接続延長端子を用いて接続した。これで13:40から全天日射量の計測値が復活した。4線のモジュラーケーブルと接続延長端子が1組しかなかったので、まず全天日射量を復活させた。その後、家探しをしたらもう1組あることを見つけた。そこでUVも移動することとした。一緒にやってしまえば手間が省けたのだが仕方ない。日射計の接続に使用したケーブルが太い丸ケーブルだったため、UV用の延長ケーブルの挿入にはかなりてこずった。15:00にUVの計測も復活した。
配線がかなり目立つことになった。接続端子はラップにくるんでおいた。完成した状態を示す。
これですべての要素の計測がうまくいくことを祈る。
(2021.3.2)(2011.3.3追記)
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