2016年6月16日のISS交換


 2016年6月15日の午後から、湿度の測定値が低下し始めた。測定値は16:00の75%から19:00の69%まで徐々に低下した。この低下は実際の湿度の低下を思わせるものでもあるが、その後、10分間で1%の継続的な低下が開始され、6月16日7:00には1%にまで低下した。このような湿度の低下の挙動は、梅雨時期の曇り空ではありえないものである。

 その後、湿度は上昇を継続し、11:20には50%にまで上昇した。しかし、その後急速に湿度は低下し、12:50に1%になり、今度は13:40まで1%を維持、その後若干上昇し14:00に11%となった。この計測値は、昨日と本日の天気の傾向を考えれば明らかな誤データと断定した。そこでISS(インテグレイティッド・センサー・スイート)の交換を決意した。幸い、昼頃から降水があったが、14:00過ぎにこの雨も上がった。

 先月購入したISSへの交換作業は、14:15頃開始し、14:20までに終了した。この交換により、湿度の計測値は78%まで上昇し、その後80から82%を維持し、正常な計測値に戻ったものと考えられた。14:20の気温が24.0℃まで上昇したが、これはその時の室温の値にほぼ等しい。ISSは室内で補完しており、測器が温まっていたため、この気温となったものと考えられた。

 上述の通り、昨日の午後から本日の午後にかけての低い湿度の測定値は明らかな誤データであるが、修正の方法はなく、このまま残すこととした。しかし、湿度の測定値を過去の順位データからは除外した。WatherLinkが呼称したときも、その直前にシリアルのWeatherLinkを購入していた。今回も、予備の機器を購入していたことから、影響は最小限に抑えられた。

 設置したISSの外観を示す。南東方向からの撮影だが、Davisの表示がされていること、鳥よけの針金が設置されていることが外観上大きく異なる。

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 風速計は、昨年6月21日に交換したものをそのまま使用した。信号ケーブルも、端子を清掃した上で、以前のケーブルをそのまま使用した。写真を確認したことで、ケーブル自然通風式冷却フィンに一部かかっていることが分かった。

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 南西方向から撮影した外観を示す。

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 東方向から撮影した外観を示す。ケーブルは通風冷却フィンにかからないようにした。

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 降水量計のごみよけは大型のものとなっている。

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(2016.6.16)


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